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カエルの屋外飼育のためのレイアウトとは?水辺・植物・土の配置を工夫

公開日: : 最終更新日:2017/06/12 カエル, ビオトープ

カエルを庭やベランダなどの屋外で飼育した場合には、飼育環境のレイアウトが必要になります。

 

私も、飼育環境のレイアウトを作ってきたのですが、ポイントは、植物と土と水辺の配置です。

そして、これを網で覆うというのが、カエルが長生きできるレイアウトの仕方です。カエルを飼育してみてわかることは、カエルは自由な生き物であるということです。

「いかに自由に育てながら、鳥に食べられないようにできるか」がカエルの屋外飼育で必要なことではないかと思います。

 

 

屋外飼育レイアウト概要

 

メインビオトープ水辺エリア(横100㎝×縦180㎝×高さ20㎝×1個)

水辺植物エリア(横30㎝×縦20㎝×高さ5㎝のプラスチック容器×6個)

植物平地エリア(横70㎝×縦100㎝×1個の木枠に土を敷いて植物を配置)

植物山エリア(横100㎝×縦100㎝×1個の木枠に土を敷いて植物を配置)

プランター水槽(横60㎝×縦25㎝×高さ30㎝×2個)

給水スポット(横30㎝×縦20㎝×高さ5㎝のプラスチック容器×3個)

 

 

これは私が作った例ですので、このサイズは大きいという方は、サイズを小さくするなどの調整をしてみてくださいね。

また、全体を網で覆った方が、野鳥などにカエルが食べられなくてすみますので是非参考にしてくださいね。

網目のサイズは15㎜角程度ならカエルは出入りできますが鳥は入ってこないという適正なサイズですよ。

 

メインビオトープ水辺エリア

 


 

木枠に防水シートを覆って作ったものです。メインのビオトープになります。これは、プラ舟などでも同じような形のビオトープを作ることができます。

ポイントは、ビオトープの深さにあります。深さを20㎝としているのですが、そこそこ深くないと、日差しを受け続けた場合に、ビオトープ全体の水温が上昇し過ぎるおそれがあるので、20㎝は深さを持たせた方が良いです。

 

水辺植物エリア

 


 

水辺を作りつつ、水生の植物を配置することで、カエルの隠れ家にもなります。また、カエルの水辺の休憩場所にもなるので、非常に重要なエリアになります。

 

植物平地エリア

 


 

土を敷いた上に、雑草などの植物を植えることで、自然を再現させています。これによって、カエルが野山の中にいるような環境を作ることができます。

 

植物山エリア

 


 

少し小高い山を作ることで、自然を演出でき、カエルが山の間や、植物の影に隠れたり、涼しい場所が作れたりといったメリットもあります。

 

プランター水槽

 


 

プランターの水槽にもカエルがやってきて休憩しています。カエルがビオトープから移動した場合にも、憩いの水場になります。

 

 

給水スポット

 


 

これも、ウロウロするカエルが、簡単に水辺に行けるように作った場所です。体力のないカエルも、この高さ5㎝の水辺なら簡単に入ることができます。

 

 

 

屋外飼育レイアウトの失敗例


 

上の例は、ビオトープを最初に作った例ですが、どのような失敗点があるのか確認してみましょう。

 
  1. 網を張っていなかったので、カエルが鳥に食べられてしまうという事態になった。
  2. 日差しをまともに受けたため、ビオトープの水温が上がってしまうという事態も起きた。
  3. ビオトープとプランターなどの容器に高さがあり、カエルの移動に体力が必要だった。
 

屋外飼育レイアウトの改善例

 


 
  1. 網を張ったことでカエルが鳥に食べられてしまうという事態がなくなった。
  2. 日差しをまともに受けない昼からは日陰になる場所に飼育環境を移動した。
  3. ビオトープと水辺植物エリア、植物平地エリア、植物山エリアなどへカエルが簡単に移動できるように高低差を無くした。
 

飼育記録については良かったら参考にしてくださいね。

トノサマガエルの冬眠明けの飼育記録(4月)

トノサマガエルの冬眠明けの飼育記録(5月)

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

ビオトープのレイアウトと言っても、なかなかイメージがわかないですよね。とにかくメインの水辺を作って、周辺に水辺と土の場所を作るイメージで作ってみるといいです。あとは網の設置は重要なので参考にしてみてくださいね。

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