ツチガエルの飼育方法を解説!餌からレイアウトまでわかりやすく
公開日:
:
最終更新日:2017/10/22
カエル
ツチガエルってご存知でしょうか。
これまでにツチガエルを飼育してわかったのですが、生命力が凄く強いんですよね。
でも、
「ツチガエルってどうやって飼育するんだろう…」
「餌も何をあげるといいのかよくわからない…」
と私自身もはじめは悩んでいました。
そこから色々と試行錯誤してみることで、ツチガエルはどんな場所で飼育するのかとか、何を食べるのかもわかってきました。
そこでこの記事では、
・飼育スペース
・飼育環境
・餌
について詳しくご紹介します。
また、飼育するうえで一番苦労したのは、やはり餌です。何をあげれば良いのか・・動く虫しか食べないのか・・など。試行錯誤してようやくわかってきましたので、そういったことも詳しく紹介させていただきます!
目次
ツチガエルの飼育方法とはどのようなものか?
ツチガエルは近年減少傾向にあるという事です。
昔は多くいたのですが、コンクリートの水路が増えたことなどが大きな原因なのかなと感じます。
ツチガエルの飼育の仕方についてまとめました。
ツチガエル君です。
ちょっと作ってしまいました・・。
このツチガエル君の絵で飼育方法の説明をしますね。
ツチガエルの飼育スペースについて
ツチガエルは跳ぶ力が少ないです。
跳躍力ともいえますが、トノサマガエルやヌマガエルと比べても断然高くは跳べないです。
そのため、なるべく高低差の少ないスペースで飼育してあげる方が良いですよ。
例えば・・水辺に移動しようにも高低差があった場合には移動が困難な事態を招きます・・。
高さで移動が困難な事態を解消するには次のように改善するのもお勧めです。
絵の左端のように、スロープを作るという方法です。
また、絵の右端には高低差を解消するための中間台のようなものを設置するのもお勧めです。
こうすれば、高くて移動ができないという問題点を解決することができます。
また、水槽を設置したり、植木鉢を置いたりして屋外で飼育する場合もあるかと思います。
そういった場合にも・・
同様に、ツチガエルは水槽のような高低差のある場所へジャンプして移動することが苦手です。
そのため、水槽の外などに放し飼いなどをしても、高低差のある水槽から出ることはできても戻ることができません。
なので、高低差を解決するためにこういった場合にも工夫をするとよいです。
水槽の横にスロープをおいてあげたり、植木鉢の横に高低差の少ない台を置いてあげると
ツチガエルは自由に出たり入ったりと移動することができます。
基本的には、水辺は低い場所へ設置してあげる方が良いです。
できれば、5㎝、10㎝くらいがベストです。10㎝くらいの高低差なら確実に飛んで移動できます。
それだけ飛ぶ力が他のカエルに比べて低いです。
なので、上の絵で示したように、スロープを作る、高低差の少ない台を設置すると移動ができるようになります。
また
ツチガエルは基本的に水辺にはそんなにおらず、土の上などや、地面にいることが多いです。
水辺はもちろんのことですが、なるべく土や植物を設置してあげたほうがよいです。
また、ツチガエルも、トノサマガエルなどと同様に手に吸盤のようなものが無いので、張り付いて登ったりすることも無いです。
なので、飼育レイアウトの高低差次第では、水辺に入れなかったり、移動できなかったりという問題が起きるわけです。
そういったことも考えて、自分がツチガエルならどういった飼育レイアウトが良いかを考えたらよいと思います。
ツチガエルの水槽内で飼育するレイアウトは?
水槽などの中で飼育する際には、水場と土の場所を設置します。
土と水辺の面積比は、好みでも良いとは思いますが、ツチガエルは結構陸上にいることも多いので
工夫をしながらレイアウトを考えても良いのではないかと思います。
また、植物は多めに植えてあげて、隠れ家を作ってあげるとツチガエルにとってはストレスが少なくなりますよ。
また、カエルは常に人の目にさらされるとストレスになりますので、人目の少ない場所に設置することをお勧めします。
また、水苔を陸地に設置してあげると、無事に冬眠することができますよ。
しかし、水槽内で冬眠する場合は、室内などに置いていると温度が高いため冬眠しないことも考えられるので、冬眠する時期には屋外に水槽容器を出しておいた方が良いです。
ツチガエルの屋外飼育レイアウトは?
屋外で飼育する場合には、ビオトープの水辺と陸地となる場所を設置しても良いのではないかと思います。
レイアウトの配置について、水辺半分・土と植物半分などのスペースでも良いです。
水辺と陸地の比率については、水辺を多めにしても良いと思います。
この辺は好みで決めても良いと思います。
また、陸地に水苔を設置しておくと、寒い時期に自然に冬眠します。
ツチガエルが安心して過ごせるようにツチガエルの気持ちになってレイアウトの配置を考えると良いですよ。
また、屋外で飼育スペースを設ける場合には網の設置は重要です。
網を設置する理由は、鳥からカエルを守るためです。
そうでないと、すぐにカエルがいなくなってしまいます。
網の設置方法については、こちらをどうぞ。
オタマジャクシやカエルが鳥に食べられないように網を張る屋外飼育方法
ツチガエルの飼育環境はどのようなものが良いのか?
ツチガエルを飼育するうえで重要なのは、やはり、水辺と土・植物の配置です。
水辺はもちろんのことですが、水辺に水生植物も入れると、隠れ家にもなります。
また、土のスペースも広めに作り、そこに植物を植えると、そこもカエルにとっての隠れ家になります。
基本的な考え方は、ツチガエルが常に安心して過ごせる環境つくりです。
それ以外には、日陰の場所を多めにとることです。
日光が当たる場所も当然必要ですが、温度が上がりすぎるとカエルは涼しい場所へ避難します。
そして直射日光は避けれるような飼育スペースが良いです。
ツチガエルは非常に生命力の強いカエルですが、さすがに直射日光がまともに当たり続けると☆になってしまいます。
そのため。日よけを設置するか、日陰を考えた設置場所を選ぶ必要があります。
ツチガエルにはどんなエサをあげれば良いのか?
ツチガエルは、一体どんなエサを食べるのでしょうか。
色々と試してきましたがツチガエルが食べる、または実際に食べたエサを紹介しますね。
- ミルワーム
- ミミズ
- コオロギ
- ハエ
- ダンゴムシ
- アリ
- ナメクジ
ミルワームについては、一番便利な与えやすい生きエサでエサとしてはこれほど便利なエサはありません。
また、1パック200円程度でも販売されていますのでおすすめですよ。
一日1匹ずつでも十分です。
また、ミミズも入手しやすいですが、これは釣りエサとして販売されているので買う必要があります。
一日1匹もあげれば十分な量です。
コオロギもエサとしては良いのですが、コオロギでエサとして食べられないものが出たら鳴いたりしてうるさいです。
ハエ、ダンゴムシ、アリ、ナメクジは、自然のある場所で入手して、植物や土のある場所に置いてあげると
自然繁殖して、カエルの良いエサとなります。
なので、イメージとしては、メインのエサにはミルワームをあげる感じで、後のエサは、時々補助的に上げる感じでも十分にツチガエルは健康に暮らしていけますよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回の内容について振り返ってみましょうね!
・飼育スペースは水槽のレイアウトまたは、屋外のレイアウトに網を設置
・飼育環境は日影の場所を確保と水辺・陸地・植物の設置
・餌はミルワームを中心にミミズや虫などを選ぶ
以上の内容でした。
ツチガエルは冒頭で言ったように、生命力が凄く強いです。なので、飼育条件さえ守れば必ず元気に育ってくれますよ!
しかし、ツチガエルは近年減少傾向にあります。昔はたくさんいたのですが。
そんな身近なツチガエルですが、飼育したらツチガエルの貴重な命を大切にしたいものですよね。
冬眠させて春が来て冬眠から目を覚ましたら、産卵してオタマジャクシを育てて元いた場所へ戻してあげれたら良いですね。
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